2020年を振り返って

年末なので、ひっそりと備忘録的に2020年を振り返ってみます。

今年の象徴的な出来事としては、やっぱり新型コロナウイルス関連のこと。1年前は無邪気に東京オリンピック開催を心待ちしていて、実際に当ブログの2020年ヘッダーもオリンピック関連でしたし、フットサルユニフォームも『TOKYO2020』を着続けようと思っていました。それが、オリンピックどころか通常のフットサル開催すら実施できない事態になるなんて思ってもみませんでした。
でも、当たり前のように行っていたフットサル活動が自分にとって、単に体を動かす以上にみんなと出会える貴重な場だったんだなとシミジミ実感することができました。ボクが関わっているトモフト活動も、精神障がい者フットサル大会コルツァカップこそ中止にしたけど、オープンリーグは交流の場をオンライン上でおこなったり、通常のトモフトミーティングにZOOMを活用したりで、なんだかんだでコロナ禍でできる事が新しいフットサル活動の在り方を考えるよいキッカケになりました。
個人的な事でいえば、人生初の手術&入院。膝の長年の疲弊がキッカケですが、直ぐにでも手術が必要!という状況でもなかった為、読みたい本&ゲームを持ち込んでの半分バカンス気分での入院でした。実際、規則正しい生活リズムに術後リハビリがよい彩りを添えてくれて、入院生活は結構楽しんでいました。大変だったのはむしろ退院後の松葉づえ生活で、両松葉で一カ月半、片松葉で2週間の都合二か月近くを松葉づえと共に生きる!暮らしでした。いやぁ、実際、移動中に両手が使えないというは想像以上に不便だし時間かかるしで、出勤も通常より1時間早めに家を出ていました。しみじみ大変だった……。ただ、一度おもいっきり身体的制限をうけた後、徐々に出来る事が増えていく過程はなかなか気持ちがよくって、松葉づえがすべて取れた日は、意味もなく歩き回って、乗れなかった自転車思う存分乗り回して、そんな当たり前の行動がただただ嬉しかった……。それと、松葉づえで生活している事で人の優しさに触れられたのも良かったです。職場の皆さんからの気遣いはもとより、公共空間での見ず知らずの方々のちょっとした気遣いが本当に嬉しかったです。ここだけの話し、病院から「そろそろ松葉づえ外せそうですがどうします?」と提案された時、あと一週間様子見したいです、と答えてしまったのは、もう少し世間の優しさに身を浸したかったから。
カルチャー的には基本ステイホームでした。映画も、映画館で観たのは『パラサイト 半地下の家族』と『ストーリー・オブ・マイライフ』ぐらい。あとはひたすらAmazonのPrime Videoで映画やドラマを観ていました。そうそう、当ブログ2019年の振返りでも述べていた『ゲームオブスローンズ』は最終シーズン残して全部観ました。いやぁ凄いドラマです。各一族のドラマが渦を巻いて徐々にひとつに収束していくそのダイナミックさや。さながら支流が集まって一本の河川を形作るような、まさに大河ドラマ。特に、「シェイム!シェイム!(観た人はこれでピンときます)」の時は震えが止まらなかったです。最終シーズンまだ観てないのは、まだPrime Videoで無料じゃないから……。早く観放題になーれ。ただ、引き続き、本はなるべく実店舗で購入する運動実施中。
本は仕事絡みのものばかり読んでいましたが、その中で、それこそ前述入院中に読んだブラックな短編小説『十二月の十日 』(ジョージ・ソーンダーズ)が印象的。その中でも『センプリカ・ガール日記』はうなされる程に印象残る作品。看護師さん、術後に少し体調悪くなったのは、手術のせいでなくてこの小説のせいです。
ステイホームと言いましたが、緊急事態宣言解除後はそこそこ美術館に行きました。理由として、コロナ禍の状況で混雑が予想される都内大型美術館の殆どが予約制の人数制限設けていて、鑑賞環境としてはとっても良かったりするんです。特に印象に残ったのが『あるがままのアート』、『MANGA都市TOKYO』の巨大な東京ジオラマ、『STARS展:現代美術のスターたち』、『石岡瑛子展-血が、汗が、涙がデザインできるか-』。石岡瑛子展の副題は大仰なセリフに感じるかもしれませんが、実際に展示されているブツを観れば、決して大げさな表現でないと分かるはず。
もう少し生活に密着した振り返りをしてみると、今年は松屋ばっかり食べていた気がします。松屋の期間限定定食は1/3の確率でボクの好みだったりして、きっと松屋商品開発部の誰かと嗜好が一致しているのかなと。その中で、10月に発売した『黒トリュフソースのビーフハンバーグ定食』はもう名前から絶対にボクの為の定食な一方で、丁度この頃は松葉づえ生活ど真ん中だったりしたんです。知っている方もいるかもですが、ここ最近の松屋はどの店舗もセルフサービス制に移行していて、つまりは松葉づえで両手がふさがったボクにはどうしたって無理なシステム。よっぽど店員さんに事情を説明して運搬してもらおうかとも思ったけど、手間を煩わせていいものかと恥ずかしさの葛藤でなかなか来店できず。あぁ合理的配慮の難しさ。最終的にはボクの今までの脳内松屋データベースを駆使!して、セルフサービスに移行してなさそうなミニ店舗に当たりつけて、わざわざ仕事帰りに途中下車したところ、ドンピシャ、そこが旧来のカウンター形式のお店(稲毛店だったよ)で、なんとかハンバーグ定食を食べれたのでした。正直、このエピソードが、入院生活も含めた膝の治療関連で一番辛く、そして嬉しかった出来事でした。
ちなみに、松屋グループには『マイカリー食堂』というカレー専門店があって、これが千葉には存在していなかったのですが、12月についに幕張にオープン!しかもこの店舗、全国唯一の松屋、松乃屋、マイカリー食堂が併設された店舗だったりする。これは、MSN(メッシ・スアレス・ネイマール)、BBC(ベイル・ベンゼマ・クリロナ)以来の夢の3トップだと個人的に思っています。(あくまで個人的に)そんな訳で、今年の最後、大みそかに幕張店に駆け込みで行ってきました。最後の最後で『松屋とわたし』みたいになってしまいましたが、なんだかんだ食って生活の必需品ですよね。
時間が経って2020年を振り返った時、まずはコロナ禍の事が思い浮かぶんでしょうが、そんな中でも様々な楽しい事があったコトを忘れないために、こうしてヒッソリと書き記しておきます。
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