2024年を振り返って

毎年恒例、2024年をこっそり振り返り。

いつも年末に、撮りためた写真の整理をした後でMKブログの振り返り記事書いているのですが、写真サムネイルを眺めてつくづく今年はいろいろなところ行ったなあ・・・。なので今年の振り返りは主にどこ行ったかが中心になるかも。

まずは山。2023年の振り返り記事で12月に塔ノ岳登った、と書いていましたが、これがどっぷりハマって今も定期的に登山しています。今年登った山をダーっと書き出してみますね。

02月:大山(神奈川)
04月:半月山(日光)
05月:大菩薩嶺(山梨)
06月:金峰山(山梨)
07月:硫黄岳(長野)
10月:筑波山(茨城)
11月:雲取山(多摩)
12月:石割山(山梨)

大体、関東近郊を2ヶ月に一度のペースで山登りしているんですね。趣味で登山、というペースではなくてあくまで遊び程度ですが、それでもトレッキングポールや登山用バックを買ったり登山用アプリ入れたり近所の急階段の神社を20往復したりしています。山はねぇ、いいですよ。運動にもなるし頭空っぽにして頂上という分かりやすい目標に向かってただひたすら突き進むというシンプルさは、主に屋内で人と密に関わり合うボクのお仕事に対して適度な距離感とらせてくれます。写真見てもわかるように、山といってもそれぞれ行程や景色、植生、匂い、音、全部がまったく違っていてゲームの新ステージに進む時にも似た高揚感あり。

それもこれも、友人のU君がいろいろと下調べしてくれた上に早朝に車で連れ出してくれるから。これは本当に感謝。いつかしっかりお礼しなきゃですね。そして登山後にガッツリ食事するのも定番。今年、山登りの後に人生初の焼肉きんぐのバイキングに行きましたが、あれは行列ができるのも納得。来年も山登り続けたいですね。

山の次は自転車。自転車通勤ということもあって、そもそも自転車との親和性高いのですが、今年は8月の夏のさなかに三浦半島半周と、10月にサイクリストの聖地しまなみ海道を走ってきました。また、銚子や鋸南町、直島旅行でも現地のレンタサイクルで走り回っているので、本当に自転車と共にあった2024年という感じ。

三浦半島半周は電車で鎌倉まで行った後、折りたたみ自転車で逗子・葉山方面→久里浜→浦賀→横須賀到着というルート約45km。風景の移り変わりが豊かな三浦半島で、気が向くままに寄り道したりしてダラダラ進む夏のサイクリングは本当に最高でした。きっと時刻表や行程に縛られない自由でゆるやかな意思決定でOKな感じが、ボクが自転車好きな理由なんでしょうね。

車輪の小さな折りたたみ自転車と夏真っ盛りという状況でしたが思ったより疲れず、次の日普通にお仕事できました。そこで気を良くして10月の瀬戸内海旅行の際にサイクリストの聖地『しまなみ海道』に行ってきました。尾道から今治までを突き進む71kmの行程は全世界から人が集まるのも納得の素晴らしさ。『しまなみ』って言葉、関東の人にはなかなかイメージわかないかもしれませんが、瀬戸内海に浮かぶ島々が折り重なるように風景を作っている様子はまさに『しまなみ』という感じ。

前述の大自然を進む山の行程も素晴らしかったのですが、登山はどうしても疲労がついて回るのに対して、しまなみ海道のGIANTのレンタサイクルはスイスイ進んで坂道も楽勝。サイクリングにありがちなルート迷子も、道路に書かれたブルーラインによってストレスフリーで自転車漕ぐことに専念できるというおもてなし。約7時間71kmのサイクリング中、ずっと幸せに満ち溢れていました。多幸感時間、間違いなく人生最長。人生でいろいろな事を体験したいタイプなので一度行った場所はもういいや、となりがちなのですが、しまなみ海道に関しては来年もまた行きたいなぁと思っています。今度は夏の日差しの中でしまなみにチャレンジしてみたいっ!

 

今年は泊まりの旅行に2回行けたのも印象的。1回目は8月末の伊豆旅行。しかし、台風直撃で電車が止まってしまい熱海駅で足止め状態。結局、3日間ずっと熱海で過ごしました……。結局、旅行最終日も熱海からの電車は動かず。小田原まで出れば電車は動いているということで、ようは完全に伊豆半島に閉じ込められていたんですね。ボクは次の日仕事・・・という状態で迷いに迷って熱海から小田原まで歩きました!距離にして約28km。ただ、そこで山登りの成果が出て、平地の28kmなら歩けるかなぁと思えましたし、実際、登山に比べたら疲労度もそれほどでもなかったです。(最初の写真は江之浦測候所です)

妻は熱海にもう一泊する予定だったのですが、午後に安否確認の電話したところ、お昼ごろに急きょ新幹線だけ動くことになった、ということで既に品川にいました・・・。ボクの約7時間の行程が、新幹線だったら7分程度だったとか・・・。でも、歩行中はどうしたって海沿いを歩くのでなんだかんだ楽しみながら歩けたので良しとしよう!当初予定していた場所には全く行けなかったですが、伊豆で様々な人のホスピタリティに触れられたのは不幸中の幸い。宿泊したゲストハウスが素敵な場所だったのも良かったです。ただ、あまりに不完全燃焼ということもあって、10月に瀬戸内海旅行をすることに。

瀬戸内海旅行は前述のしまなみ海道もセットだったのですが、この旅行に言及すると思いが溢れ出すぎて年を越してしまうので行程ルートと写真のみで振り返り。ただ、一言だけいわせてもらうと、人生の中で一回はしまなみ海道と直島は行ったほうがいいですよ、ということ。こうして記事用に写真を眺めてみているだけでも感慨深さで溺れてしまっていますから。

 

どこかに行ったという内容が多いですが、今年は休日の過ごし方について色々と考えた年でした。お仕事でメンタル不調で休職中の方の復職支援をしていることもあって、メンタルヘルスや休養の取り方、自律神経の整え方などについて色々な本を読んだり研修受けたり、そしてもちろん実践してきました。ボクに関しては、お仕事で精神的疲労を感じることが多いので、休日はむしろ身体的に体動かして心身バランスを取るというやる方がベストなのかなと思っています。今までは身体を動かすパターンがフットサルしかなかったけど、登山が加わってより充実した休養が行えそう。どんなものでも数パターンのやり方があるというのが大切ですよね。

お仕事絡みで言えば、認知行動療法(CBT)について色々と学んだ年でもありました。本はもとより千葉大学の『メンサポ』という有料CBTラーニングコミュニティにも加入しました。CBTを実施するにはセラピストであるとともに自分自身がトレーナーとしてCBTを日々の生活で使う必要があるということで、CBT的なメソッドを色々と試してみました。その中で、毎週の活動を記録につける『行動活性化』とスモールステップによる問題の同定は今年実践し続けました。今年活動量が多かったのはこれらの学びにも起因していたりするんですよね。

そんな訳で今年印象的だった本はCBT絡みばかりなのですが、読み物として一番印象的だったのはウェブコミック配信サイトで読んだ『忍者と極道』。頭が揺さぶられるほどの暴力性と優しさとカッコよさとコミカルさがアンビバレンツに詰め込まれていて、最初読んだ時は「ボクは一体何を読まされているんだ……」と戸惑いながら2話3話と読み進めていくうちにすっかりハマってしまいました。語りたい、より多くの人と忍者と極道を語りたい・・・作中の『プリンセスシリーズ』のように!ということで忍者と極道を読んだ方は是非是非ボクとお話しましょう!!

映画で印象残っているのは『ヴォルテックス』『インサイド・ヘッド2』。ヴォルテックスを観たStrangerという単館系映画館も素敵な場所でした。東京都現代美術館に行った後、Strangerに行くのは文化的鉄板コース。インサイド・ヘッド2はねぇ、こうしてリンク先参照するために公式サイト見に行っただけで涙腺刺激されて、数十分ほどネット上の感想を漁っていましたよ。お仕事で思春期の方と接することも多いだけに、そしてなによりかつて思春期だったボク自身と照らし合わせてしまって、人ごととして観られない素敵な作品でした。ちなみにCBT的側面からみてもインサイド・ヘッド2は面白いですよ。

 

フットサル絡みだと、ボクが副理事つとめる千葉『共に暮らす』フットボール協会(トモフト)では今年から有志みんなでトモフトフットサル運営するというスタンスでワーキンググループを発足。更には初心者も多く参加できるようなプログラムを意識的に考えています。まさに『共に』の部分がより強調された感じ。つくづく思うのは、フットサル、もっというとスポーツは、プレイできる場だけ作ったら最終的にはうまい人達だけの場になってしまうということ。初心者も入りやすい環境にするには、かなーり意識的に枠組み設定しないとだめなんだなと。一方であまり枠組みカッチリしすぎると、これまた堅苦しくなってしまうという難しさ。これは、半構造化された運営スタンスと共に、他参加者とトモフト理念を共有することなんでしょうね。

そして引き続きダイバーシティサッカー協会とも懇意にさせていただきました。ダサ協イベントは今年も何回か参加させてもらいましたが、まさに半構造化されたイベント運営が本当に上手。締めるところと緩めるところのバランスが絶妙なんですよね。とはいっても、経験者優位になってしまうところはダサ協も抱える課題なんだとか。これはもう、スポーツ全体の課題なんでしょうね。でも、だからこそ、トモフトならではの、そしてもちろんMKエフシーならではの着地点を見つけていきたいです。どちらも初心者が参加するのは大大大歓迎なので!ちなみに写真はダサ協イベント時のパネルなのですが、正式名称は『共に暮す』にカッコを付けます。ただ、上にも述べたように、今年は『共に』を強調したことを予言してのパネル作成ということにしておきましょう。

 

お出かけ関連ではその他、銚子プチ旅行は良かった~。お仕事で犬吠埼モチーフのロゴを作成・使用しているのですが、10年越しに本物みれました。
スカイツリーに初めて登ったのも今年。たしかCBT研修会後に行ったのでした。
展覧会では『田中達也展』が印象的。すべての作品にアイデアが詰め込まれていて、それでいて美しいっていう、コンセプチャルでデザイン的、ようは建築やっていた身としてはとっても惹かれる展覧会でした。建築絡みでいうと、建築を学んでいた学生時代から約25年ぶりに建築専門ギャラリーに行ったこと。これまでも、一般向けの建築関連展覧会には顔出していたものの、『建築』と距離おいていたこともあって、専門ギャラリーには行かなかった(行く必要もなかった)んですよね。でも、たまたま妻が興味もって行ってみたらこれが良かった・・・。きっと25年という月日自体がボクと建築との間に程よい距離感を作ってくれたんでしょうね。そして、キッカケを作ってくれた妻にも感謝。

 

その他、つらつらと印象に残っていることを。
10年近く使っていたお財布がヘタってきたのでマザーハウスのお財布を購入。お財布を愛せると日々の彩りになりますね。
シズカ洋菓子店のクッキーも印象的。味はもちろん、開けた時の鼻腔をくすぐる小麦感と、フランスで観た小麦畑のような見た目の美しさ。日々、ちょっとずつ食べています。
写真みていて気づいた人もいるかもですが、ある時期から写真クオリティが上がっていませんか?理由は簡単、ケータイを買い替えたから。若干青空を誇張しすぎるというお節介するけど、概ね良い感じ。
それと、ボクが前からつかっていたマグネットブックマーカーの『黒猫ビリー』シリーズ。ブックマーカーの性質上、図書館に本と一緒に返してしまったり、どこかの本に付けっぱなしのまま本棚に紛れ込んでしまったの中、既にメーカーで絶版扱いになってしまっていて、一時期は10匹いたのですが残り3匹だけという状況だったのです。それがメルカリで出品している人がいて即座に購入。
お仕事や日々の生活の中で、日常使い品として愛おしいモノモノに囲まれるって、かな~り大切なことだと思っています。今年、ボクが大好きだった文具メーカー『エトランジュコスタリカ』が廃業することになったからこそ、特に。

 

最後に、今年は知人2名が亡くなられました。そこまで近しい存在という訳ではなかったのですが、どちらもMKエフシーにも参加したことのある方でした。今後、年齢的にこういった訃報が増えてくるのかもしれませんね……。写真は幕張で観た珍しいダブルレインボー。キムタクが著名人の訃報を『虹の橋』に例えてプチ炎上しましたが、今年『セディック・バレ』を観たということもあって、ここは敢えて貴重なダブルレインボーの写真を2人のはなむけにして2024年の振り返りを閉じたいと思います。

 

コメント